メアリと魔女の花
私は映画を観終わったあと、エンドロールが終わるまで席を立たない。
日本人のそういうところが好きだ。
今日、ジブリの新作「メアリと魔女の花」を観たあと、そう思った。
海外では、本編が終わってエンドロールに切り替わると客が帰り出すらしい。
これは普通の光景のようだが、私には違和感というか不思議に感じられる。
私はどうしても時間的に早く席を立たないといけないとき以外は
しっかりエンドロールが終わるのを見届ける。
そう意識しているわけではなく、それがごく自然な感覚だ。
どうしてかよく考えてみると、
その作品の制作に関わった方々へのリスペクトの気持ちなのかもしれない。
映画の余韻に浸りながら
次々と流れてくる役者・スタッフの名前を眺め、
これだけの人たちの血と汗と涙の結晶なんだなと(古臭い?)。
楽しませてくれて、感動させてくれて、ありがとう。という感謝とリスペクトを
エンドロールが終わるまで立たないという姿勢で無意識的に表している
ということなのかもしれない。
「メアリと魔女の花」も、もちろんエンドロールまで見届けた。
ここのところジブリ作品とはご無沙汰だったせいもあってか、
ワクワクする冒険もののファンタジーに心躍った。ゾクゾクした。
童心に帰るとはこのことか。
音楽とアニメーションの良さはもちろんのこと、
声優を務めた杉咲花ちゃんと神木隆之介くんの優しい声も作風にマッチしていた。
後半30分はずっと口が開いていたのではと思うくらい、
手に汗にぎる展開にドキドキヒヤヒヤ・・・
でも最後にはホッとできて清々しい気持ちになれる、素敵な作品でした。
この映画の私的キーワードは「魔法」「冒険」「友情」
気になってる方には是非おすすめしたいです。