食と映画と音楽と。

日々、感じたことを、ぽつぽつと。たまに、フカボリ。

君の膵臓をたべたい

映画「君の膵臓をたべたい」観てきました。(銀魂と同じ日に!)

 

 

原作は住野よるさんの小説「君の膵臓をたべたい」。

泣ける小説としてベストセラーになり、話題だったので気になっていました。

小説はまだ読んでいないけど、観終わった今すごく読みたい。

 

あらすじとしては、

人気者のクラスメイト「桜良」が膵臓の病気で余命が短いという秘密を

偶然に知ってしまった地味系男子「僕」の

2人が少しずつ心を通わせていく青春物語。

性格も考え方も正反対の2人が、互いに憧れ惹かれ合う姿が

スクリーンにキラキラと映し出される。

友達でも恋人でもない、不思議な関係が絶妙に切ない・・・。

そして何より「生きる」ことへのメッセージ性が非常に強く、

いろいろと考えさせられる映画となっている。

 

主人公「僕」の現在と過去を行ったり来たりするストーリー展開。

僕を演じるのは小栗旬(現在)と北村匠海(高校時代)。

北村くんはDISH///という音楽ユニットに所属してるんですけど、

演技力めっちゃ高いです。驚きました・・・。

(ちなみにDISH///は超特急と同じ事務所です!)

ヒロイン「桜良」を演じるのが浜辺美波。声が声優さんみたいで可愛いです。

 

印象的だったシーンがいくつかあるのですが

桜良が「一日の重みは私もキミも一緒だよ」と笑うシーン。

僕が桜良に「キミにとって生きるって何?」と聞くと、

桜良が「心を通わすことかなぁ」と答えたシーン。

僕が「当人が笑ってるのに僕が悲しむのはお門違いだと思って」と言うシーン。

桜良が僕に「死ぬの本当は怖いって言ったらどうする?」と聞くシーン。

などなど。

本当にたくさんのことを考えさせられました。

 

 

私は本当の意味で生きることができているのだろうか。

頭では理解していても、できていないと思う。

人との関わり、心の交流をなるべく避けてしまう自分自身を

「僕」と重ね合わせることで、「桜良」が「僕」にかける言葉が胸に刺さる。

日常が繰り返すことが前提で、当たり前になってしまうと

どうしても”死”が遠く感じてしまうし、生きてる実感も薄れてしまう。

でも、私たちが本当の意味で生きるためには、

死を目の当たりにする経験が必要な気がする。

自らの死を近くに感じてはじめて

生きることの意味を体で理解できるような気がしてならない。

 

わたしが本当の意味で生きることができる日はやってくるのだろうか。

 

 

「僕」と自分を重ね合わせてしまうのは性格が似ているからだけではない。

もう一つの理由が、「桜良」と友達を重ねてしまうからだ。

中高時代の部活の同期が、大学一年の冬に病気で亡くなってしまった。

明るい性格の面白い子だった。

大学からは疎遠になり、2回くらいしか会わなかったから

病気のことも知らず、お見舞いにも行けなかった。

お別れを言いに行ってから、もう2年半が経つ。

彼女から貰った誕生日プレゼントは、古くなってもずっと大切にしている。

彼女は未熟だった私に命の儚さを教えてくれました。感謝しています。

 

 

(まじめな話になってしまいました。話を戻して・・・。)

劇場ではいろいろ重ねて感情移入しすぎて、後半ずっと泣いてました。

原作を早く読みたいし、住野さんの他の作品も気になります。

「人と心を通わせ、楽せず楽しく生きること」を目標に、

健康な体に感謝してこれからも生きていきたいです。

 

わたしは1人で観ましたが

大切なひとと観るのもいいんでないでしょうか!!(投げやり)

 

p.s.

最後までお読みくださりありがとうございました・・・長文すぎてごめんなさい