食と映画と音楽と。

日々、感じたことを、ぽつぽつと。たまに、フカボリ。

悲しくつらい日々を乗り越えて

※タイトルでも分かると思いますが、かなり個人的なシリアスなお話ですのであしからず。気持ちの整理をつけるために、故人と私自身のために書いています。

読みたくない方は飛ばしてください。

 

 

先日、大学時代に本当にお世話になった1つ上の先輩がお亡くなりになったという連絡を受けた。ゼミでたくさんの時間をともにした仲間だった。同じグループで研究をしたときにはたくさん助けていただいた。たくさん励ましていただいた。たくさん笑わせてくれた。そう、周りの友達や仲間を大事にできて、周りの人からも慕われるような、真面目で努力家の人だった。

 

昨春から社会人になられて、会う機会は少なかったけれど、ゼミの同窓会にはわざわざ遠方から駆けつけてくれた。この同窓会が先輩の姿を見た最後の日になってしまうなんて思いもしなかった。つい4か月前は元気に笑っていたのにどうして。

 

お通夜に参列した。ご家族や親戚のみなさん、たくさんのお友達に愛されていたんだなと分かる夜だった。たしかに彼は私たちとともに生きていた。でも彼はもう…。話すことも、会うことすら許されない。このことがこんなに辛いなんて。目を閉じてお棺に横たわる彼を見て、その現実を突きつけられた。受け入れるしかなかった。悔しくて悲しくて、この気持ちをどうすればいいのかわからなくて。

お通夜の日は寒い一日だった。帰り道、ぱらぱらと雪が降った。来てくれてありがとうって、言われた気がした。このこと、一生忘れないと誓う。

 

一緒に過ごした時間は2年弱と短かったけれど、面白いことを言っていつも笑顔にしてくれてありがとう。引退前に渡した色紙、大事にとっていてくれてありがとう。ごはんを何度か一緒に食べに行ったときのこと、放課後ゼミの研究のために居残りして一緒に頑張ったこと、いつも同じ飲み物をどかどか飲んでいて「カフェイン中毒になっちゃうよ」って笑ったこと、ゼミの日にたまたまトップスが被ってペアルックだねって笑って写真をとったこと、お酒と下ネタが大好きだったこと(笑)、全部覚えてます。すべてが一生忘れられない思い出です。貴方もそうだと嬉しいよ。

ダル絡みされて、冷たくあしらってしまったこともあった。心無い言葉で傷つけてしまったこともあったかもしれない。あのときはごめんなさい。

直接伝えられないことが、本当に悔しくて、ものすごく後悔してる。私はあなたを笑顔にできただろうか。少しでも幸せな気持ちにしてあげられた瞬間があっただろうか。22歳にして私たちを置いてこの世との別れを選んだ、あなたの気持ちに気付いてあげられなくてごめんね。苦しかったよね。辛かったよね。最期には何を想ったのかな。あなたにとって、幸せな22年間でしたか?

 

いま、ちょうど出棺の時刻。間に合った。

これで、本当のお別れ。

ありがとう。さようなら。

どうかどうか、安らかにお眠りください。

 

 

あなたの分も生きるよ、なんて言わない。私は私の人生を全うするよ。やりたいことがまだまだあるから。

人はいつか死ぬんだから。そしたら天国で再開しよう。